イランに行ったらツラかった話 ⑤

 

そもそもイラン入国のイミグレでさえ

パスポートチェックが終わった後に「あなたMadame?」と聞いてきた。

 

え?!パスポートの性別欄の「M」は「Male」の「M」でしょ?!と思ったが。

 

イミグレから荷物を受け取るターンテーブルに行くまでの間も

散々空港職員に質問され

みんな「(パスポートの)これってMademeのMだろ?」と聞いてくる始末。

 

中にはとても差別的な言葉で茶化すヤツまでいた。

他の職員にたしなめられてたけど。

 

唯一の頼りになる身分証明書であるパスポートでも性別の証明にはならないとわかったので

ホテルの方にペルシャ語でカンペを書いてもらった。

それでも完璧な証明にはならなかったけど、ないよりマシ。

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「私は女性ではありません。パスポートの性別「M」は男性と言う意味です」

 

 

今回の旅はイランだけでなく、乗り継ぎの関係もあり

トルコ、UAE(アブダビ)、アゼルバイジャンにも行き空港を利用した。

たまたま全部イスラム教の国だったこともあってか

今まであまり気にしていなかったけど、ボディチェックを受けるときに

男性は男性職員が、女性は女性職員がすることになる。

イスラム教以外でも、まぁそうか。

 

イスラム教の国は異性が異性の体に接触するのは有り得ないことなので

私はちゃんと女性じゃないよと申告した。

ここでもなかなか理解してもらえず、いちいち本当に大変!

嘲笑され、ボディチェック必要なのにされずにスルーされることもあった。

明らかに差別。

不必要なボディタッチをされたこともあったと私は思ってる。

そんなに強くて触らなくていいし、そこ必要?みたいな。

これは抗議すべきだったな。

空港側も改善が必要だと思う。

 

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ちょっと話がイランからそれたが、正直に言おう。

LGBTQ+の方。

特に実際の(パスポート記載の)性別と見た目の性別が伴わない方は

イランに行くことを私はおすすめできない。

パスポート性別が男性、女性以外で「X」や「0」の表記できる国もあるが

そういうパスポートの方はどうしたらいいんだろうか。

悲しいけれど差別は酷いとしか言いようがない。

私はとても、とても辛かった。

かなり深く傷付いたよ。